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会社案内

理念と取り組み

1.弊社の企業理念

~AI及びテクノロジーの発展を通し、すべての人々に新たな価値を提供する企業へ~

“AI”はあらゆる産業・学術・文化・行政そして日常生活に至るまで、人々の経済活動や社会生活に今までに無い価値を創出する無限の可能性を秘めています。
今現在国内では「国際的なAI実装の遅れ」や「AI人材の不足」が社会問題となっています。
我々はAI技術及び教育を取り入れ、喫緊の課題である「日本企業のAI技術の社会実装の促進」及び将来的に日本を支えるであろう「AI人材の育成」を通し、より豊かな日本を創ることを目指します。

2.AIとは何かーAIの目的はビジネスや研究の効率性や正確性の革命的な向上

AIを一言で言う事は困難ですが、あえて簡潔に述べるとしたならば、人間が非現実的なほど膨大な手間と時間をかけてしか達成できない仕事を極めてわずかな時間で達成できる仕組み、および人間の身体能力では困難な仕事を極めてわずかな時間で達成できる仕組み、そしてその仕組みは、①データと呼ばれる既存の多数の情報から法則性を人間がもしくはAIが見出して、その法則性を数式(アルゴリズムと呼ばれる)に表現し、新たに与えられた情報について精度の高い予測や判定を導き出せるよう数式に含まれるパラメーターと呼ばれる重み付けや係数が最適に調整されているもの(学習と呼ばれる)、②新たにインプットされた情報の上記①を使用して行う数学的な処理(演算)、そして③結論を表示する(アウトプット)、ことをコンピューターに行わせる仕組みです。将来、AIはさらにその対応できる仕事の範囲を増やしていくことも考えられますが、現在現実的に開発し利用できるAIは上記のような内容のものです。しかし、それがもたらす効率性や正確性の向上は、従来の技術革新が度々もたらしてきた程度とは比較にならないほど大きなものであるところが第4次産業革命と言われる所以です。

3.AIのビジネスへの実装

それではAIはどのようにしてビジネスに役に立つのでしょうか。ビジネスの視点で見た場合何らかの形で経費の削減や収益の増大などビジネスの成功に貢献しなければ意味がありません。AIはビジネスの発展、収益の増加に大きなポテンシャルを有している技術です。それは既存のITとは桁違いに大きなものです。またそれは無限に新しいビジネスを生み出します。例をあげればきりがないですが、公開されている膨大な気象データと作物の生育状況の過去のデータ(及びそれに関連するその他のデータ)から今年はいつ植え付けをしていつ収穫時期を迎えるか、また台風などの自然災害を早期に予測してその被害を防ぐなどが可能となります。交通事故は毎年何万人の死傷者を出していますが、AIを自動車に搭載することにより、あるいは将来的には衛星画像解析を組み合わせるすることにより自動車の運転環境を分析して瞬時に運転に反映し事故を防止することが出来るようになるでしょう。AIと車の運転装置と結合させた自動運転が遠からず実現すると思われます。自動車の運転の際人間は視覚に入ってきた情報を脳で処理して運転に反映させていますが、自動運転では、車の前後左右に取り付けたカメラから入手できる情報を、AIは0コンマ0何秒と言うスピードで処理し、自動車の最適な動きを決定して自動車に指示をして運行させることができます。自動運転技術は自動車運転手の人手不足の問題を解決するでしょう。またロボットと組み合わせれば宅配の作業も自動運転車とロボットが代替するようになるでしょう。
ビジネスにとって解決が課題となっている問題のいくつかは、AIによってきわめて迅速に高い精度でかつ他の方法に比べてはるかに低コストで解決をに導きます。その適用範囲は実に広範囲に及びます。これがAIの価値です。

4.何がAIの質を決めるのか

あるAIが良質であるかどうかは、そのAIが解決するべき課題を何%の確率精度で解決できるかによって決まります。他方何が良い精度もたらすAI かは、①AIエンジンのクオリティーと②学習データのクオリティー及び③学習の仕方の適切さに大きく依存します。AIエンジンのクオリティーは、アルゴリズムが課題解決に適するよう設計され、パラメーター・重み変数が解決すべき課題に対し適切に調整されているかに依存します。②学習データのクオリティーは、解決すべき課題に対し偏らず全体の特徴の分布をよく反映しているデータであるかに依存しますしそれを実現するためにはデータの数が多いと言うことが重要な要素となります。少数のデータでは特殊な例が含まれている場合に特殊な例がデータ全体に占める比率が多数のデータの場合より大きくなり、過大評価されるなどのリスクがありますがデータ量が多くなると偏りやデータが特殊であるリスクは減っていきます。③良質なデータであっても学習の仕方が適切でないとデータの良さが活かせません。良い学習の仕方とは一言で言うのは容易ではありませんがあえて単純化した表現を使おうとしたならばデータの持つ微妙な特性や特徴量の分布を損なわないような学習の仕方が良い学習の仕方と言うことができます。

5.AIのビジネス以外の分野における活用 ーAIは弱者を助けることができる。

AIは、ビジネス以外の分野においてもその効率性を大幅に改善したり新たな社会的価値や有用性を生み出すポテンシャルを有しています。例えば行政における人手のかかる煩雑な業務をAIが代替するなどです。また社会福祉的な分野においても大いに役に立ちます。例えば介護の現場においてそれぞれの要介護者にある介助が必要となるタイミングを様々なデータから事前に予測し、介護に携わる方々の効率的な業務方法を可能にし手間を減らすなどです。またAIは、社会的弱者に対し強力な補助者となりえます。例えば視力の弱い人や視力を失った人に対しウエアラブル端末、例えばサングラスや帽子に装着されたカメラで撮られた情報を音声で伝えるなどです。あるいは車椅子で移動する場合最も容易で距離の短いルートを発見し教えることなどができます。

6.AIと人間の違い

AIの定義に人間の脳を模倣するとか人間に代わって知的作業するとするものがありますが、現在利用ないし開発可能なAIを見る限り、この定義は誤解を招くとの印象を拭えません。確かにニューラルネットワークなど人間の脳における神経回路を参考にしてAIの処理システムを作ろうとする研究分野があり日々発展していっておりますが、人間の脳と同じように働くものではありません。AIは高度な内容を有する技術ではあるものの、コンピューターによる数学的処理の蓄積である事がその本質的な性格であり、それは今後も変わることはありません。これに対して人間の脳は、人間の他の臓器と結合してこれらを制御したり、人間が生存本能を実現するために様々な働きをする臓器です。人体の中では極めて複雑な、物質の生化学的プロセスが膨大な量で行われていることが知られておりますが、数学的演算は行われていません。人体の中で行われていることの複雑さは、例えばNHKスペシャルの人体をご覧になればよくわかりますが、人間の想像を遥かに超えるもので、比喩的に表現することをお許しいただけるならば、神が作り出した仕組みとしか思えないほどあまりにも複雑巧妙です。他方AIは人間がその知的能力の範囲内で作り出した道具に過ぎず、人間の脳に比べればあまりにも単純です。このようにAIと人間は本質的に異なっており、AIによって人間が駆逐されるような事はあり得ません。しかしながら、AIが実現した技術が実施されることになった仕事の分野では、従来人がやっていた仕事をAIが代替することが起こります。これは新たな失業を生むリスクがあり、新しい産業がこれを吸収できるかは現在は不明です。選挙における投票権は人間のみにありますので、AIと社会と経済のあり方は、結局選挙を通じ主権者国民が決定することになります。